東京都中央区に拠点を置くHigh Altitude Management株式会社(以下、ハイアルチ)が提供するトレーニングプログラム「ハイアルチ アスリートコース」に関する効果検証が行われ、その結果が発表された。同プログラムは、特にアスリートやスポーツ愛好家の持久力向上を目的として設計されており、低酸素環境を活用したトレーニングを特徴とする。
今回の実証実験は、城西大学男子駅伝部監督の監修のもと、参加者の持久力指標である乳酸性作業閾値(以下、LT値)にどのような影響を与えるかを検証するものであった。これにより、短期間のトレーニングでも確かな成果が得られることが確認され、今後の普及が期待されている。
低酸素トレーニングがもたらす効果
ハイアルチが提供するトレーニングは、標高2,500mから3,000m相当の低酸素環境下で行われる。この環境は、一般的なトレーニングよりも短時間で効率的に体に負荷を与え、心肺機能や持久力の向上を促進するとされている。
実証実験には20代から50代までの男女10名が参加。参加者は1回あたり30分の高強度インターバルトレーニングを、平均で7.6回実施した。トレーニング期間中、参加者の体内乳酸の動きをリアルタイムで測定できる「汗乳酸センサ」を使用し、科学的データの収集が行われた。
その結果、参加者の90%においてLT値が向上するという成果が得られた。LT値は持久力や運動パフォーマンスを測る重要な指標であり、この向上は、短期間での持久力アップを示している。また、こうした成果は、アスリートだけでなく、一般のスポーツ愛好家や健康志向の人々にも恩恵をもたらす可能性を示唆している。
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今後の展開と新スタジオのオープン
ハイアルチは、科学的根拠に基づいたトレーニングプログラムの提供を通じて、アスリートの競技力向上や一般の人々の健康増進に寄与していくことを目指している。その一環として、2025年1月には新たなスタジオ「ハイアルチ中目黒スタジオ」をオープンする予定だ。
新スタジオのオープンに先立ち、現在先着100名限定の先行WEB入会キャンペーンが実施されており、無料体験プログラムも提供されている。この新施設では、これまで以上に多様なニーズに応えるトレーニング環境が整備される予定であり、より多くの人々に低酸素トレーニングの魅力を届けることが期待されている。
さらに、ハイアルチでは、今後もトレーニングプログラムの科学的な検証を重ね、利用者のニーズに応じたサービスを開発していく方針である。
低酸素トレーニングの普及に向けて
低酸素環境下でのトレーニングは、持久力向上だけでなく、短時間で効率的に運動効果を得られる点で注目されている。これにより、時間に限りのある人や運動初心者にも適したトレーニング方法としての可能性が広がっている。
ハイアルチは、今回の実証実験を踏まえ、低酸素トレーニングのさらなる普及を目指している。アスリートだけでなく、健康増進や体力向上を目指す幅広い層に対して、効果的なトレーニング方法として提供されていくだろう。